国債を実際に購入してみました。

某メガバンクで個人向け国債買ってみた体験記

目次

1.はじめに
2.国債を購入できる所
3.キャンペーン
4.銀行窓口にて初回説明をうける
5.銀行窓口で契約
6.特定口座と一般口座
7.購入後
8.まとめ
9.最後に


 

◆はじめに

国債を実際に購入してみました。購入した時期は2021年3月です。2022年5月時点では利回りが少し上がっています。
国債を購入できる所、結局、何処で買ったか
購入前に必要なこと、購入後の感想をお知らせしたいと思います。

簡単な国債の概要は別記事にあります国債の紹介コラムをご覧ください。

 

◆国債を購入できる所

銀行か、国債の取り扱いがある証券会社になります。
財務省の個人向け特設ページで確認できます。

https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/main/how_to_buy/

メガバンク、郵便局、地方銀行なら購入可能です。

今回はたまたま普通預金の口座を保有していた某メガバンクで
国債20万円分を購入してみます。
証券会社の口座も保有していましたが国債を扱っていない証券会社のようでしたので
こちら経由では購入を断念します。

◆キャンペーン

駅前の店舗型の証券会社では100万円の国債購入で1000円の現金プレゼント、
200万円で2000円、1000万で14000円というようなキャンペーンをやっていました。

今回、国債を購入予定のメガバンクはキャンペーン無しなのでそのまま購入します。

◆銀行窓口にて初回説明をうける

国債を購入したいと窓口で言うと、別室に通されて話を聞くことになりました。
国債の説明の前に、国債の年利は0.05%で低いのでこちらの金融商品はどうでしょうかと
積立NISA、IDECO、投資信託、外貨貯金の売り込みがありました。

国債の説明と次回契約時に必要な物の説明を受けて当日は終わりになり、
次回の予約をして終了です。

次回までに用意する、国債新規購入時に必要な物は下記の通りでした。

・マイナンバーカード又は、通知カード
・銀行届印
・通帳
・キャッシュカード
・身分証明書
・国債購入額と同額の現金

銀行口座にあるお金で国債を購入する為、あらかじめ国債購入予定の金額を
口座に用意する必要があります。 

◆銀行窓口で契約

予約した時間に銀行を訪れた後、通された別室で書類を沢山書きます。
6枚くらい書きました。書いた書類を元に国債用の口座を新規開設したり色々審査をしているようで
終わるまでに結構時間がかかります。

最終的に終わるまで90分くらいはかかりました。

重要事項説明を受けて質問がなければこれで終了です。

固定5年の利率0.05%国債を20万円購入しますので年間の利息は100円(税引き前、税引き後79円)です。
半年毎に50円の利息(税引き前)が5年分、計10回通帳に記載されることになります。

担当者に確認しましたが、5年たつと元本の20万円が自動的に償還され
通帳に戻ってくる動きをするそうです。

◆特定口座と一般口座

利息が年2回、銀行口座のほうに振り込まれますが
申込用紙にこの利息に対して20.315%の源泉徴収ありの特定口座と
自分で利子所得として確定申告をして税金を納付する一般口座のどっちにするのか決める箇所があります。
少額でも確定申告をしないといけないので特定口座で作ったほうが良いですが、
特定口座を作るには国債の口座とは別に投資信託の口座もあわせて作らないといけないということなので
今回は一般口座で口座をつくることになりました。
しかし、後日実際に利息が支払われた時に源泉徴収されているような振り込み方がされておりました。

銀行で国債を買う場合、初めに特定口座で国債の口座を作れるかどうか
確認したほうがいいと思います。
証券会社なら問題なく特定口座が作れます。

◆購入後

特になにかするわけではなく、年二回の利息、
年一回郵送される取引報告書を受け取りながら満期までただ待つ以外やることはないそうです。

後は、最低1年間は解約できないので注意することと、1年経過後に解約すると手数料がかかるが
元本割れはしないということでした。簡単にいうと直近2回の利息(税引後相当)を手数料として支払うイメージだそうです。(今回の20万円の国債なら解約手数料79円)

国債の利息が発生したら通帳にはどのようにのってくるのでしょうか?

固定5年ではなく変動10年(年利0.09%)で丁度いい例がありましたので公開いたします。

国債変動10年

国債変動10年を20万円分購入し「サイケンコウニユウ」、半年後に73円利息「債券利金」がついています。この利息は財務省から貰えます。
普通預金利息、半年で1円に対して73倍の利率ですね。
0.09%の利率で年180円、半年で90円、税金が17円引かれて73円になっているように見えます。

連発されている1円の普通預金利息が悲しいです。
紙の通帳だと、このようにありがたみがありますが、ネット証券で買うと無味乾燥な証券口座の管理画面でデータ表示になりそうです。

◆まとめ

・利率が最低保証0.05%の固定〇年は今は選ぶ意味がない。選ぶなら最低保証の0.05%から変動する変動10年が良い。
 2021年3月時点では0.09%(税抜き前)
 2022年5月時点では0.17%(税抜き前)となっています。結構アリな感じになってきています。

・テクニックも運用知識も不要なので一円も損したくない目的で自分でやってみたり家族・友人に勧めるにはアリ。
 日本株個別銘柄や外国為替取引を他人に勧めて損失がでたら恨まれます。

・利率はやはり低い。
とはいえ普通預金が0.001%なので50倍の利回りは最低ある。
ただし、変動10年コースは固定5年や10年の0.05%とは異なり、2021年3月販売分については0.09%だった。

・銀行に行くと、他の金融商品をお勧めされる。外貨積立貯金、iDeCo、NISA等。

・マイナンバーが必要。

・銀行・郵便局申し込みの場合、特定口座が作れる条件を確認すること。

・満期まで待たなくても1年保有すれば解約できる。解約料は直近2回の利息相当なので無視できる金額。

・国債を購入するなら100万、1000万以上購入で現金プレゼントの
 キャンペーンありきで購入したほうが良い。キャンペーンはリアル店舗を持つ証券会社がよくやっている。

◆最後に

以上、実際に国債を購入してみました。
安全資産の筆頭とはいえ、利率の低さが物足りない。キャンペーンの現金キャッシュバック狙いで
1000円プレゼントの為に100万円分の国債買っていいのだろうか。他にいい投資先があるのではないかと悩むところではあります。

良さそうな運用方法としてはキャッシュバックキャンペーン狙いで1年毎に100万円づづ買っていく、数年後、解約をした元本で国債を買う。元本が償還になったら、すぐに元本も次の国債購入にまわし、常時複数口の国債を保有していくようなやり方がよいのではないでしょうか。

2022年5月30日に楽天の社債
「楽天グループ株式会社第21回無担保社債」、愛称「楽天モバイル債」が発売されます。

これは楽天証券経由で購入できる1口50万円で年利0.72%(税引前)、
楽天が返済不能にならない限り元本が3年でもどってくる社債です。
100万円の社債購入だと年7200円の利息です。

楽天の販売PRのページに比較対象として利回り0.05%の国債とくらべて高利回りであると
紹介されておりました。
楽天のPRのページですと0.05%ですが個人向け国債変動10年は2022年5月では0.17%(税引前)です。

楽天のほうが4倍ちょっと高利回りですが
日本政府と楽天、どっちが返済不能になりにくいか、預けた元本を期日にちゃんと
返してくれるか、返済不能のリスクを抱えて社債を買うのだからもう少し利回り欲しい等、
リスクバランスを見て投資判断をしていけばいいと思います。

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